ドライソケットでの掻爬 -2







掻爬は、健康な組織を傷付けるだけでなく、麻酔の使用(局部または全身)や抗生物質・鎮痛剤などの大量投与を必要とするため、患者に対して多大な肉体的負担を強いてきました。しかしも、掻爬を行っても血餅が正常に形成されるとは限らず、ドライソケット状態が維持されれば激痛も治まりません。

このような不確実で矛盾に満ちた治療法に疑問を抱いた歯科医たちは、血餅の形成に頼らず、創傷被覆保護材(イントラサイトジェルなど)をドライソケットに充填する治療法を採用するようになりました。この方法は、抜歯によって露出した歯槽骨を安定した湿潤環境の中に置くことによって、確実に組織の修復を進行させることが出来、しかも、一度の治療で痛みが激減し、患者を激痛から解放することが出来ます。従って、新しい治療法では、掻爬という手法は組織に重大な病変や壊死した部分がある場合に限られ、薬剤の大量投与も必要なくなりました。

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