歯列矯正の平均期間は?

歯列矯正の平均期間は?

歯列矯正には、歯を移動させる治療(動的矯正)と、移動させた後の歯の逆戻りを防ぎ固定させる治療(保定)の2段階があり、抜歯や顎の拡張を含めてこれら全体が歯列矯正の治療期間です。保定では、リテイナーと呼ばれる保定装置(通常ワイヤー製)を矯正歯列の表側または裏側に装着します。保定期間は1〜2年程度が一般的なようですが、患者によっては保定を生涯継続しなければならないケースもあり、個人差が非常に大きいようです。そこで、ここでは保定期間を含まず、動的矯正についてのみ一般的な所要日数を紹介します。

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歯列矯正に要する日数は、治療する範囲(全体矯正または部分矯正)によって大きく異なり、また、治療方法(使用する矯正装置の種類)によっても異なります。まず、部分矯正でもっとも一般的な前歯(門歯と犬歯)だけのワイヤー矯正(ブラケットとワイヤーを使用)の場合、動的治療の期間は通常1年以内が一般的なようです。一方、同じワイヤー矯正でも全体矯正の場合は、2〜3年を要するケースが一般的であり、難しい場合には4〜5年に及ぶ場合もあります。

治療方法の違いによる動的矯正の所要日数に関しては、インプラント矯正がもっとも短期間で完了できるとされています。インプラント矯正は、矯正用のミニインプラントを顎骨に埋め込み、それを固定源として矯正装置をセットする方法です。装置を確実かつ効果的に装着でき、また本来動かしにくい方向に対しても歯を移動させることができるため、通常のワイヤー矯正と比べて半分程度の日数で動的矯正を完了させられると言われています。

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