歯列矯正で後悔しないために。
歯列矯正で後悔しないために。
歯列矯正をすることは、自分の弱点やコンプレックスを克服しようとする積極的な行動です。期待通りの成果が得られずに不満を感じることはあっても、後悔することはないはずです。しかし、思いがけず大切なものを失ってしまう危険性も潜んでいます。そのような歯列矯正の負の結末として起こるトラブルの代表例が、容貌の悪化です。
■容貌の悪化で後悔しないために
矯正治療中に不可抗力的な悪影響として起こる顔痩せなどは、原因を理解した上での自助努力によって回復可能な容貌の変化です。一方、歯列矯正で出っ歯になったという事例は、医療ミスと言っても良いような明らかな医師の不手際です。患者側には一切責任がありませんが、容貌を回復するためには再治療が必要であり、さらに長い治療期間と高額な治療費という自己犠牲を余儀なくされることになります。このようなトラブルに遭わないためには、治療相談の際に医師の説明をよく聞き、不安な点は積極的に質問しなければなりません。また、事前に当該医院についての情報収集をすることも必要です。歯列矯正を単なる機能改善の医療行為として行うだけなく、容貌の変化にも細やかな配慮をしてくれる医師・医院を選びましょう。
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■虫歯・歯周病予防を万全に
歯列矯正で歯や歯茎の健康を損なう場合もあります。虫歯・歯周病は、矯正治療を始める前に治療しなければなりません。その際、歯石の除去も行います。そのようにして歯と歯茎を健康な状態にしてから矯正治療（動的治療）を開始するのですが、保定期間も含めて長い治療期間中に虫歯や歯周病にかかってしまうことが珍しくありません。その原因は、矯正装置や保定装置を装着したことによって、食べ物のかすが歯列周辺に付着しやすくなり、しかも歯磨きのときにブラッシングが自由に行えなくなるため、虫歯菌や歯周病菌が繁殖しやすくなるからです。矯正歯科では、通常、治療中の虫歯・歯周病対策について丁寧な指導をしてくれます。ブラッシングの仕方や洗口液・キシリトールの使用など、アドバイスに従って口腔衛生を徹底するように心掛けましょう。
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